コラム

便秘を悪化させる「やってはいけない食事習慣ワースト5」

便秘で悩む方々にとって『食事の時間が至福!』という方も多いと思います。

お通じをよくするためには、食生活を改善して腸内環境を整える必要があるのですが、食事を制限することにをストレスを感じる方が多いのではないでしょうか?。

そこで今回は、「せめてこれだけは注意して!」という5つの悪い食事の習慣をご紹介いたします。

 

やってはいけない悪い食事習慣その1『食べ物を噛まずに早食いする』

噛む回数が少ないと、食べ物を細かく砕いたり、唾液と十分に混ざらないまま胃に運ばれて、胃腸に負担がかかります。

消化されないままのたんぱく質や脂肪が腸内の悪玉菌のエサになり、その結果、腸の動きが悪くなったり、悪臭を伴うガスが発生します。

 

患者さんの実例:1ヵ月前に食べたキノコが形のまま出てきた

わたくしどものクリニックに腸内洗浄にいらした方の話ですが、その方はガス腹と便秘に悩んでいました。

腸内洗浄中に見たことのないキノコがそのままの形ででてきたんですね。よくよく話を聞いたら1ヵ月位前に海外旅行に行ったときに食べたキノコとのことでした。

「きっと腸のどこかに引っかかっていたんだね」、という話になったのですが、実際に一ケ月間も自分の腸に大きいキノコが留まっていたのがよほどショックだったらしく、

それ以来その方は食事をするときは、しっかり噛むようになりました。

そのおかげで、便も出やすくなり、嘘のようにお腹の張りも改善したということでした。

 

しっかりと咀嚼することは、胃液の分泌を促すので、消化の助けになり、腸が栄養素の吸収と排泄をする助けになります。

しっかりと噛むことは簡単なケアですが、胃腸にとってはとても大切なことなんですね!

できるだけ20回は噛むようにしましょう。それが難しい時は、せめて口の中の食べ物がドロドロになるまで噛んでいただければと思います。

 

やってはいけない悪い食事習慣その2『食事の代わりにスナック菓子や甘いお菓子食べる』

特に女性に多いのですが、太りたくなりので、お米などの主食を抜いてお菓子を食べています。

お菓子類には便の材料になる食物繊維がほとんど入っていません。また、脂っぽいものは消化が悪く、胃腸に負担をかけます。

このようにお菓子を主食にしている方のお腹は、ダイエットしている方と同様、便が作られず、それでいて腸内ガスが大発生してぽっこりお腹の方が多いです。

お菓子が主食の方の解決策:同じお菓子でも食物繊維の多いものを選ぶ

例えば、スナック菓子でも、ポテトチップスよりも塩味のポップコーンの方が、食物繊維が多く、脂質もカロリーも少ないです。

また、小麦ふすまのシリアルやグラノーラなどをヨーグルトに入れて食べるようにおすすめしています。

それだけで、食物繊維の量が増えて腸の動きがよくなります。

 

やってはいけない悪い食事習慣その3『夜遅い時間に食べる』

これも多くの人がしてしまっていることですね。夜遅い時間に食べると太りやすくなる、というのはよく知られていることですが、実は腸のそうじをする動きが起こりずらく宿便を溜めやすい腸になってしまいます。

胃の中に物が残ったまま寝ることで、夜中に腸を掃除する強い動きも起きづらくなるため便が出づらくなります。

 

食事は寝る3~4時間前に、消化の良い物を腹8分目で済ませる、夜の食事が遅い人は夕食の分食をする

特に夜は胃の動きが弱くなり、消化液の分泌も減ってきますので、食べ過ぎると消化不良をおこしやすくなります。

胃の中を空にして寝ることで、腸のそうじをする動きが起きやすくなり、翌朝に便が出やすくなります。

この方法を実践した結果、朝の胃もたれがなくなった、便意を感じる頻度が増えて便が出るようになっただけでなく、自然と体重が落ちたと嬉しい報告をしてくださる方が多いです

また、夜ぐっすり眠れるようになったという報告もいただきます。

 

やってはいけない悪い食事習慣その4『朝食を食べない』

朝食を食べる方がいいのか食べない方がいいのか?は賛否両論ありますね。

私はいままで16000人以上の便秘の方の腸内洗浄を通して腸活アドバイスをしてきましたが、その経験から朝食は食べた方が便秘の改善につながると実感しています。

まず、朝食が食べれないという方のほとんどが、前日の夜遅くに何かを食べている方が圧倒的に多いです。

翌朝も胃もたれの状態が続いて、朝は全くお腹も空かないし、便意もないと訴える方が多いです。

対処法:週末の夜に夕食を抜くといったプチ断食

夕食を1食抜いて、夜に胃を休ませることで腸の消化・吸収・排泄の活動が高まります。

すると翌朝、お腹がすいて朝食を食べられるようになり、朝食後の胃結腸反射が起こり、自然に便意をもよおし、排便できるようになります。

また、朝食をしっかり食べるようになってから、夜遅い時間に何かを食べたいという衝動も収まったとの感想もいただきます。

 

やってはいけない悪い食事習慣その5『食べないダイエット』

便の材料は食物繊維と腸内細菌の死骸とはがれ落ちた自分の腸の粘膜と水分でできている

腸は食べた物を送る管なので、食べ物が入ってこなければ動かなくなるのは当然のことです。

便の材料も調達できませんから腸の動きが止まってしまい便秘になってしまいます。

食べても太らない食品はたくさんありますので、ダイエット中も必要最低限の栄養素と、便の材料である食物繊維や、腸内の善玉菌を増やす発酵食品、腸の粘膜を作るタンパク質などはしっかり食べることが大切です。

 

今回は便秘を悪化させるやってはいけない食習慣を紹介しました。当てはまるという方は、ぜひ食習慣を見直してみてください!

 

このコラムの執筆者

齊藤 早苗(サイトウ サナエ) コロンハイドロセラピスト・看護師・インナー美人アドバイザ-

看護師として大学病院などに勤務後、2000年に米国で腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)の研修を受け、国際ライセンスを取得。
21,000人以上のガンコな便秘やぽっこりお腹に悩む女性に腸内洗浄を施しながら腸ヘルスケアの指導を行う。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、雑誌、TV、WEBなどのメディア取材にも応じる。日経ヘルスにて連載した「おなかのきもち」は8年間の長期連載を記録。
著書:美女になる腸トレ、美腸やせなど多数。早稲田大学卒業。「便秘による心身症状の認知行動療法」を研究中、日本心身医学会にて原著論文採択。コロンハイドロセラピスト歴21年、健康カウンセラー歴18年 。

・国際コロンハイドロセラピー協会会員
・日本心身医学会会員
・日本心理学会会員

齊藤早苗公式サイト https://www.saito-sanae.com/

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