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対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 コロンハイドロセラピー Colon Hydro Therapy

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腸内洗浄の歴史

腸内洗浄は、医学の発展と共に近年生まれたものというイメージがありますが、実は歴史が古く、約4000年前から行われていたと伝えられています。古代から、結腸は「身体の毒がたまる場所」と理解されており、腸をきれいにすることは、病気の治療や健康増進に重要だと考えられていました。17世紀頃の腸内洗浄は現在以上に一般的な治療法であり、多くの人々の間で盛んに行われていました。「腸を洗って体の内側からキレイにしたい」という想いは、時代にかかわらず人類普遍の欲求なのかもしれません。

1.古代の腸内洗浄

2.中世から近世の腸内洗浄

3.近代の腸内洗浄

4.現代の腸内洗浄

5.日本での腸内洗浄

1.古代の腸内洗浄

腸の洗浄は、約4000年前から行われていた古代の治療法で、3000年頃に書かれた古代エジプトの最も古い医学書「HIDU VEDASエベルス・パピルス」に記載されています。

Dr. Otto Bettman(オットー・ベットマン博士)は、「エジプト人に捧げる歌」の中で、彼自身がある日ナイル川の土手に立ち、医師たちに浣腸をしたと述べています。当時はトキのようなくちばしに水を満たして、それを肛門に注入したと言われています 。「神のクライスター 注:クライスターは注腸の意味」に医者たちはヒントを得て、その結果は人類に大きな恩恵をもたらしました。結腸をきれいにすることは中国人、ローマ人、シュメール人、ギリシア人の古代の書物にも記録が残っています。

また、有名なギリシア人医師であり 「近代医学の父」 であるヒポクラテスは、腸をきれいにする様々な方法に言及し、牛の角や豚の膀胱と、浣腸を行うための中空の葦や茎を使って説明しました。このような昔、人々は水を直腸中に流し込ませるための中空の葦を使用し、川の中で浣腸を行ったと記録されています。

新約聖書の時代に生きた 「Essenes(エッセン)」 も、腸の健康について書いています。エッセンの福音書の一つには、「内側の汚れは外側の汚れよりも大きい。そして、自分自身を清めるのに、心の中は汚れたままでいる人は、外側はきれいに塗られているが、あらゆる種類の恐ろしい不浄と嫌悪に満ちている墓のようだ。」と書かれています。

ヒポクラテス以来最大の医師であり、ローマ帝国時代のギリシアの医学者であるガレノス(西暦131-201)も、浣腸剤について述べています。

ヒポクラテスやガレノス、パレら (紀元前4~5世紀)は、発熱治療のために浣腸を使用したことが記されています。

 

2.中世から近世の腸内洗浄

多くのヨーロッパ王は浣腸の効果を評価していました。ルイ11世(1423-1483)は浣腸が発作を緩和したと考えました。ルイ13世(1601-1643)は1年間に200回以上浣腸を受けました。ルイ14世(1638-1715)は熱心な浣腸の愛好家で、在位中に2000回以上の浣腸を行ったという記録が残っています。Regnier DeGraff(レジニア・デグラフ;1641-1673)は、浣腸バッグを肛門につなぐ柔かいチューブを備えたシステムを開発し、たいへんな人気を得ました。彼はこれを1668年に出版した著書“DeClysteribus”で詳しく説明しています。

 

3.近代の腸内洗浄:17世紀は腸内洗浄の全盛期

17世紀は一般的に「クライスターズ(浣腸)の時代」と呼ばれ、浣腸剤はたいへん人気があり、多くの人々は複数の色と香りのある液体を持っており、1日に3〜4回浣腸をおこなっていました。その後、浣腸の人気は徐々に衰えましたが、18世紀半ばにゴムが発見されて再び人気を取り戻しました。

Dr. John Harvey Kellogg(ジョン・ハーベイ・ケロッグ医学博士;1852 – 1943,ケロッグ社初代社長)は、セブンスデー・アドベンチスト教会のサナトリウムの館長として就任し、何千人ものさまざまな病気の人々を治療しました。また、ホリスティック療法などの実践や健康食や健康器具などの開発販売を行い、商業的に大成功しました。ケロッグ博士は、文明化の病気の90パーセントは結腸の機能不全によるものだと主張し、腸内洗浄と腸の健康への効果についての本を出版したときに、その40年間の経験を話ました。

Edgar Cayce(エドガー・ケイシー;1877年~1945年,予言者、心霊診断家)は、エドガー・ケイシー療法(CARE)の中で「体内の老廃物を適切に排泄することが重要」と唱え、腸内洗浄を推奨しています。「免疫食細胞説」でノーベル賞を受賞した微生物学者であるIlya Ilyich Mechnikov(イリヤ・メチニコフ; 1845-1916) は、自家中毒説(腸内にある腐敗菌が出す毒素による慢性中毒がその老化の原因)を唱え、腸内洗浄を強く支持しました。

著名な英国の医師で結腸の専門家、Dr. Arbuthnot Lane(アルブスノット・レーン博士;1856-1943)は、がんの食事予防の初期の提唱者として、便秘が文明病の原因であると述べました。1920年社会医学を実践した「the New Health Society」を設立し、自然食品、果物や野菜、日光、運動を奨励し、1日3回の便通によって健康と長寿を促進するという計画を唱え、彼の人生の最後の25年を彼らの結腸のケアの方法を教えることに専念しました。

 

4.現代の腸内洗浄

1950年、アメリカでは 「コロニックス」 が流行し、カリフォルニアの名門ビバリー・ブールバードは、当時「コロン通り」として知られていました。この時代、これらは広く行われていましたが、有害な作用も出てくるようになりました。主な理由は、訓練不足で技術が未熟な者による腸内洗浄の実施であり、このことは専門職の発展に非常な不利益をもたらしました。

1960年半ばに下剤の開発が進んだことで腸内洗浄が徐々に減少し、70年初頭にはほとんどの結腸洗浄装置が病院と老人ホームから撤去されました。しかし、Dr. James A. WiltsieやDr. Joseph E. G. Waddingtonなど、少数の医師は腸内洗浄療法に注目していました。また、自家中毒説を支持する代替医療コミュニティで結腸洗浄の実施が復活し、1989年にはコロンハイドロセラピーの国際組合(I-ACT)が設立され、結腸洗浄製品の製造業者によって促進されました。腸内洗浄は自然療法の一環として、全世界で利用されており、アメリカでは数十万人の利用者がいます。

 

5.日本での腸内洗浄

日本では江戸時代から医師が腸内洗浄を行っていたという記録が残っていますが、1925年(大正14)頃から、医師によって小児の発熱によるけいれん治療や、腸内容物除去の処置として盛んに行われるようになりました。現在も、一部の高位浣腸やグリセリン浣腸などは、疾患により保険診療で行われています。2000年、腸に注入するお湯の温度や水圧を精度高くコントロールする米国製の腸内洗浄機器が日本で認可を受けたことにより、健康増進を目的とした自費診療として、美容外科や産婦人科、大腸内視鏡などの医療機関に広がっていきました。

私は、1999年から産婦人科の医療機関(東京マタニティークリニック、2008年閉院)にて、自費診療であるコロンハイドロセラピー(腸内洗浄)の日本での立ち上げスタッフとして、腸内洗浄を開始しました。

2000年、私は米国にて腸内洗浄の研修を受け、米国でのコロンハイドロセラピー(腸内洗浄)開業ライセンスを取得しました。日本では、ピーク時の2003年~2007年頃には全国100以上の医療機関がこの腸内洗浄システムを導入し、アンチエイジングや美容・健康保持、便秘の改善ケアとして、美容・健康志向の高い女性を中心に、腸内洗浄は人気を博しました。その後、美容外科などの医療機関では、他の施術に比べあまり利益が出ない等の理由から取り扱いをやめ、過度な競争は落ち着いてきている様相です。現在は一部の美容系クリニック、産婦人科や大腸内視鏡を行うクリニックを中心にコロンハイドロセラピーが行われています。

そんな日本における腸内洗浄の歴史を見てきた私ですが、現在も対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・コロンハイドロセラピーでコロンハイドロセラピストを21年間継続しています。1999年から私が所属してきた日本の医療機関での腸内洗浄人数は延べ40,000人以上、その中で私自身が実施した腸内洗浄の人数は、2020年8月時点で12,000人以上になりました。

初めての腸内洗浄には勇気もいると思います。腸内洗浄専門を長年行ってきたベテランが在籍する当院で、最初の腸内洗浄、やってみませんか?

(文責/齊藤早苗)

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